ホームページのテンプレートとオリジナルの違い|小さな会社・お店が選ぶ3つの基準
「テンプレートなら安く作れます。オリジナルデザインにすると、少し高くなります」。制作会社に相談して、こう説明された方もいるのではないでしょうか。安い方でいいのか、それともオリジナルにした方がいいのか。違いがよく分からないまま、迷ってしまいますよね。
大丈夫です。1つずつやれば難しくありません。
ネットで調べると、「集客ならオリジナル」という記事もあれば、「集客ならテンプレート」という記事もあります。意見が割れていて、かえって迷ってしまう方も多いと思います。

ラゾまる
テンプレートかオリジナルかで、違いが大きく出るのは見た目より「中身」です。
この記事では、2つの作り方の違いと、自分に合う方を選ぶための3つの基準を紹介します。依頼先の選び方全体については、「ホームページ制作会社の選び方」で紹介しています。最後には、自分に合う作り方が分かるセルフチェックも用意しました。
そもそも「テンプレート型」と「オリジナルデザイン型」とは?
ホームページの作り方は、洋服にたとえると分かりやすくなります。既製服、セミオーダー、フルオーダーの3つです。
テンプレート型:用意された型に、文章と写真を当てはめる
テンプレート型とは、用意されたデザインの型に、文章や写真を当てはめて作る方法のことです。テンプレート=あらかじめ用意された、ホームページのひな形。たとえば、いくつかのデザインから1つを選び、お店の写真と説明文を入れていく作り方です。
洋服でいえば、お店に並んでいる既製服です。すぐに着られて価格もおさえやすい一方、体にぴったり合わせるのは難しいこともあります。
なお、「テンプレート」という言葉は、主に次の3つの場面で使われます。
- 自分で作るツール:Wixなどのサービスで、自分でデザインを選んで作る
- 月額制のサービス:初期費用をおさえ、毎月の利用料で使う
- 制作会社のテンプレートプラン:制作会社が、用意したひな形をもとに作る
同じ言葉でも中身が違うので、説明を受けたときは、どれのことかを確かめてみてください。自分で作るか制作会社に頼むかの比べ方は、別の記事で紹介する予定です。
オリジナルデザイン型:そのお店のために、一から設計して作る
オリジナルデザイン型とは、そのお店や会社のために、デザインを一から作る方法です。洋服でいえば、採寸から始めるフルオーダーです。
決めるのは、見た目だけではありません。どのページに何を載せるか。お客様が予約や問い合わせまで、どう進むか。こうしたページの組み立てから考えていきます。
あいだにある「セミオーダー」という作り方
2つのあいだには、セミオーダーと呼ばれる作り方もあります。型をベースにしながら、色や写真、ページの構成、文章をお店に合わせて整える方法です。制作会社によっては、こうした形のプランもあります。

この記事では、色やレイアウトなどの見た目を「デザイン」、ページの構成や文章、写真を「中身」と呼びます。もう1つ、長く使えるかを左右する「土台」という見方もあります。この3つは、後半の選び方で大切になります。
一覧で比べる:費用・期間・自由度・更新・やめるとき
3つの作り方を、一覧で比べてみましょう。表の内容は一般的な傾向で、実際は会社やプランによって変わります。
| 比べること | テンプレート型 | セミオーダー | オリジナルデザイン型 |
|---|---|---|---|
| 費用 | おさえやすい傾向 | 中間になりやすい | 会社や作り方による |
| 公開までの期間 | 短くなりやすい | 中間になりやすい | 設計する分、かかりやすい |
| 見た目の自由度 | 型の範囲内 | 色や写真は調整できる | 自由に決められる |
| 構成・文章の作り込み | プランによる | お店に合わせやすい | 一から組み立てられる |
| あとからの追加 | 型の範囲内になりやすい | 会社による | 最初から考えておける |
| 自分での更新 | しやすいことが多い | 作り方による | 作り方による |
| やめるとき | 月額制の場合は要確認 | 契約による | 契約による |
表だけを見ると、テンプレートが不利に見えるかもしれません。ですが、どれが良い・悪いではなく、向き不向きの違いです。
テンプレートが安いのは「手間」が少ないから
テンプレートが安くなりやすいのは、品質が低いからではありません。デザインやページの組み立てがすでに用意されている分、作業が少なく済むからです。
反対に、オリジナルの費用は、作り方によって会社ごとに大きく違います。進め方を工夫して作業を減らしている会社もあるので、「オリジナル=高い」とは限りません。
金額に迷ったら、「なぜこの金額でできるのですか」と聞いてみてください。安さの理由の見分け方は、「ホームページ制作会社の選び方」の「安い=危ない、高い=安心、ではない」の節で紹介しています。
「枠が決まっている」「お知らせ機能付き」は、テンプレートだけの良さ?
テンプレートの良さとして、次のような点がよく挙げられます。
- レイアウトの枠が決まっていて、迷わずに作れる
- お知らせやブログを書く機能が、最初から付いている
どちらも便利な点です。ただ、制作会社によっては、オリジナルデザインでも同じように用意できます。お知らせなどの機能は、ホームページを動かす仕組み(WordPressなど)の側で付けられるためです。
機能を理由にテンプレートを選ぶ前に、「オリジナルでも、お知らせの機能は付けられますか」と聞いてみてください。
違いが出るのは「見た目」より「中身」と「土台」
ここからが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
ホームページを3つの層で考える
ホームページは、次の3つの層に分けて考えられます。
- 見た目:色、文字、レイアウトなどのデザイン
- 中身:ページの構成、文章、写真
- 土台:更新のしやすさや契約の中身など、長く使うための仕組み
洋服でいえば、見た目は生地や色、中身は体に合わせた採寸、土台は長く着られる仕立てです。生地が良くても、サイズが合っていなければ着心地は良くなりません。
テンプレートかオリジナルかは、主に「見た目」をどう作るかの違いです。中身と土台は、どちらの作り方でも、しっかり作り込むことができます。反対に、どちらの作り方でも、手薄になることがあります。


ラゾまる
テンプレートでも、中身をお店に合わせて作れば、きちんと伝わります。オリジナルでも、中身が薄ければ伝わりません。
「集客」「検索」で意見が割れる理由
「集客ならオリジナル」と「集客ならテンプレート」。意見が割れるのは、見た目の話と中身の話が混ざっているからだと考えられます。
お客様が予約や問い合わせを決めるとき、じっくり見ているのは中身です。美容室なら、「美容室・サロンのホームページで集客するコツ」で紹介した、料金の目安や当日の流れのような、予約前の不安を消す情報です。飲食店なら、「飲食店のホームページ集客」で紹介した、営業時間や入口の写真など、お客様の5つの質問への答えです。
検索についても、同じように考えられます。Googleは、検索で上位に表示するのは、読む人の役に立つ信頼できる情報だと説明しています(Google検索セントラル)。あわせて、ページの見やすさや使いやすさも評価するとしています。
そのため、デザインがオリジナルかどうかより、中身を整えることが大切です。スマホでの見やすさや、表示の速さもあわせて整えておきましょう。
どちらが良いかは、3つの基準で決める
ここまでの3つの層に合わせて、選ぶための基準も3つあります。基準①は中身、②は見た目、③は土台に対応しています。
基準① ホームページに何をしてほしいか
まず考えたいのは、ホームページの役割です。
- 名刺代わりに、お店や会社のことを知ってもらえればよい
- 問い合わせや予約につなげたい
名刺代わりなら、基本の情報がそろっていれば十分です。問い合わせや予約につなげたいなら、中身の作り込みが欠かせません。よく聞かれる質問への答えや、迷わない予約の入口が必要になるからです。
この場合は、テンプレートかオリジナルかよりも、構成や文章までお店に合わせて作ってもらえるかを確かめてください。
基準② 見た目で伝えたいことがあるか
次に、見た目で伝えたいことがあるかを考えます。たとえば、次のような場合です。
- お店の雰囲気が、選ばれる理由になっている
- ロゴやブランドカラーがすでにある
サロンやカフェのように、雰囲気そのものが魅力になる業種もあります。こうした場合は、見た目を自由に決められるオリジナルが向いています。

「見た目にこだわりたい」と思うのは、わがままではありません。お店らしさを伝えることも、ホームページの大事な役割です。
基準③ 長く使って育てていくか
3つ目は、ホームページを長く使っていくかどうかです。
- 1〜2年のうちに、ページや機能を増やす予定がある
- お知らせやブログを、自分で更新したい
- いつか別の会社に頼むことになっても、困らないようにしたい
増やす予定があるなら、最初から追加を考えて作れる方が安心です。自分で更新できる範囲は、「ホームページ更新、自分でできることと業者に頼むこと」で紹介しています。
月額制のテンプレートの場合は、解約するとサイトが使えなくなることもあります。契約前の確かめ方は、「ホームページ制作会社の選び方」の「やめるとき」の節で取り上げています。
3つの基準で見る、向いている作り方の早見表
次の表は、よくある状況ごとの目安です。あくまで一例として見てください。
| あなたの状況 | 向いている作り方 |
|---|---|
| 開業準備中で、まずは最低限の情報を自分で早く載せたい | 自分で作るツールや、月額制のテンプレート |
| 名刺代わりに、お店のことを知ってもらえればよい | テンプレート型・セミオーダー |
| 問い合わせや予約を増やしたい | 中身まで作り込めるセミオーダー・オリジナル |
| 雰囲気を伝えたい、今後ページや機能も増やしたい | オリジナルデザイン型 |
Lazoricoのお客様でも、テンプレートから選んだ方、最初からオリジナルにした方、どちらも「良かった」と言ってくださっています。

ラゾまる
正解は1つではありません。満足度を決めるのは、作り方そのものより、自分の基準に合っているかどうかです。
制作会社に相談するとき、聞いておきたい3つの質問
プランの説明を聞いても、テンプレートなのかオリジナルなのか、分かりにくいこともあります。そんなときは、3つの基準に合わせて次のように聞いてみてください。
- 「構成や文章は、うちに合わせて作ってもらえますか」(基準①)
- 「デザインは、どこまで変えられますか」(基準②)
- 「やめるとき、サイトのデータは持ち出せますか」(基準③)

答えは、メールなど文字で残してもらうと、あとで比べやすくなります。見積書のどこを見ればよいかは、「ホームページ制作の見積もりで確認すべきこと」で紹介しています。
ちなみにLazoricoでは
最後に、この記事を書いているLazoricoの作り方もお伝えします。
直接ご依頼いただくホームページは、基本的にオリジナルデザインで作っています。ご希望があれば、テンプレートのテーマを使って作ることもできます。これまで両方を手がけてきたので、それぞれの良さを踏まえてご提案しています。
進め方にも特徴があります。作り始める前に、参考にしたいサイトや色、雰囲気の方向性をすり合わせます。そのうえで、デザインの画像ではなく、実際に動くトップページを見ていただきます。スマホでも触って確かめながら、レイアウトを決めていきます。
公開前の修正は、ページ内の文章や写真の差し替え、レイアウトの一部の調整であれば、柔軟に対応しています。構成そのものを変える場合は、作業の前にお見積もりをお出しします。
オリジナルでも15万円(税抜)から作れるのは、デザインの画像を別に作る工程を省いていることと、ページ数を絞ったプランを用意しているためです。お知らせやブログなどの投稿機能も、プランに合わせて付けています。
3つの基準に当てはめると、名刺代わりならライト、問い合わせや予約につなげるならスタンダード、検索から新しいお客様を集めるならしっかりプランが目安です。料金の詳細は、サービス・料金ページにまとめています。ドメインとサーバーはお客様ご自身の名義なので、やめるときも持ち出せます。
草加市・川口市・八潮市・越谷市・三郷市、東京都足立区・葛飾区周辺は、対面でご相談いただけます。オンラインなら、全国からのご相談に対応しています。
自分に合う作り方セルフチェック
当てはまるものに、チェックを入れてみてください。まずは、基準①(中身)の2項目です。
- 問い合わせや予約を増やしたい
- お客様によく聞かれる質問を、ページに載せたい
次に、基準②(見た目)の2項目です。
- お店の雰囲気が、選ばれる理由になっている
- ロゴやブランドカラーがある
最後に、基準③(土台)の2項目です。
- 1〜2年以内に、ページや機能を増やす予定がある
- お知らせなどを、自分で更新したい
①にチェックがついたら、構成や文章まで作り込める作り方を選びましょう。②なら、見た目を自由に決められるオリジナルが向いています。③なら、追加や更新、やめるときのことまで考えた作り方と契約を選ぶと安心です。
どこにもチェックがつかなければ、まずはテンプレート型で始めるのも1つの方法です。
まとめ
この記事のポイントを振り返ります。
この記事のポイント
- テンプレートかオリジナルかは、主に「見た目」の作り方の違い
- 予約や問い合わせを左右するのは、見た目より「中身」
- 選ぶ基準は「何をしてほしいか」「見た目で伝えたいことがあるか」「長く育てるか」の3つ
- 正解は1つではなく、自分の基準に合っているかが大切
次の一歩として、手元のプランや見積もりを、3つの基準で見直してみてください。分からないところは、3つの質問を使って制作会社に聞いてみましょう。
ホームページ作り全体の流れは、次の記事で順番に解説しています。
草加市周辺でホームページを考えている方は、Lazoricoにもお気軽にご相談ください。ご相談とお見積もりは無料です。LINE・お問い合わせフォーム・お電話の中から、話しやすい方法を選んでみてください。
参考にした調査・資料

