ホームページ制作の見積もりで確認すべきこと|小さな会社・お店が見積書で見る3か所

お店のオーナー
見積書をもらったけど、「一式」とか「ディレクション費」とか、どこを見ればいいのか分からない…
何社かに相談して見積書を受け取ったものの、こんなふうに迷っている方も多いのではないでしょうか。
大丈夫です。1つずつやれば難しくありません。見積書には、見る順番があります。
この記事では、小さな会社やお店が受け取ることの多い、15万〜50万円ほどの見積書を想定しています。インターネットで見かける相場の表には、100万円を超える企業向けのサイトを前提にしたものも少なくありません。そのままでは、小さなホームページの見積書と比べにくいからです。
「3年間でいくらかかるか」や「ドメインの名義」といった契約の話は、ホームページ制作会社の選び方で紹介しました。ここでは、見積書そのものの読み方に絞ってお伝えします。最後には、手元の見積書で使えるチェックリストも用意しました。
見積書は「3か所」を順番に見る
見積書を受け取ると、まず合計の金額に目が行きますよね。ただ、金額が高いか安いかは、中身が分からないと判断できません。先に見てほしいのは、次の3か所です。
- 合計欄:いくらで、いつ払うお金なのか
- 明細:その金額に、何が含まれているのか
- 備考:追加の費用や、修正・支払いの条件

明細に「制作費 一式」と1行だけ書かれていて、不安になる方もいるかもしれません。ですが、「一式」と書いてあるだけで、悪い見積書というわけではありません。小さなホームページでは、プランの料金を1行で示すことも多いからです。確かめたいのは、その「一式」の中に何が入っているかです。

ラゾまる
見積書は、金額の大小より先に「合計欄」「明細」「備考」の3か所を順番に見る。これだけで、見積書はぐっと読みやすくなります。
これから見積もりを頼む方も、受け取ったらこの順番で見てみてください。今は全部覚えなくて大丈夫です。
①合計欄:税込か、「最初だけ」か「毎月も」か
会社どうしの取引では、見積書の金額を税抜で書くことがよくあります。予算と比べるときは、税込に直してみてください。たとえば「30万円(税抜)」なら、消費税10%を足して33万円です。
次に、初期費用のほかに、月額や年額の費用が書かれているかを見ます。作るときの費用とは別に、公開後に毎月かかる費用が、別の欄や別紙に書かれていることもあります。
月々の費用がある場合は、初期費用だけでなく、3年間の総額で比べると違いが見えやすくなります。この比べ方は、ホームページ制作会社の選び方の「3年でいくらかかるか」の節で紹介しています。
もう1つ、見積書の発行日と有効期限も見ておきましょう。期限を過ぎると、金額や条件が変わることがあります。比べるのに時間がかかりそうなときは、「期限を過ぎたらどうなりますか」と聞いておくと安心です。
②明細:「一式」の中に何が入っているか
明細は、見積書の中でいちばん大切なところです。ここでは、ページ数と作業の2つを確かめます。
ページ数と、ページの名前が書いてあるか
まずは、ページ数を確かめます。そのとき「5ページ」という数だけでなく、ページの名前まで書かれているかを見てください。たとえば「トップ・サービス・料金・会社概要・お問い合わせ」のような書き方です。
ページの名前が分かれば、今回の料金で何が作られるのかがはっきりします。あとで「採用のページも欲しい」となったときに、追加の費用になるかどうかの線引きにもなります。
名前が書かれていない場合は、「どのページを作る予定ですか」と聞いてみましょう。その答えをもらうだけでも、見積書の中身がかなり見えてきます。
抜けやすい作業を、表で確かめる
同じ「一式」でも、会社によって入っている作業は違います。次の表は、見積書で抜けやすい作業をまとめたものです。見積書でよく使われる項目名と、その言いかえも添えました。
| 作業 | 見積書での書かれ方の例 | 書いていなければ聞くこと |
|---|---|---|
| ページ構成づくり | ディレクション費、設計費(進め方の管理や、ページの組み立てを考える作業) | ページの構成を考えるところから、お願いできますか |
| 文章 | ライティング費、原稿作成 | 文章は書いてもらえますか。こちらで用意するものはありますか |
| 写真 | 撮影費、素材費 | 写真は撮ってもらえますか。素材写真を使う場合、費用はかかりますか |
| スマホ対応 | レスポンシブ対応(画面の大きさに合わせて表示を整えること) | スマホで見たときの表示も含まれていますか |
| お問い合わせフォーム | フォーム設置 | お問い合わせフォームは含まれていますか |
| 自分で更新できる仕組み | CMS構築、WordPress導入(お知らせなどを自分で更新できる仕組み) | お知らせやブログは、自分で更新できますか |
| 基本的な検索対策 | SEO設定、内部対策 | ページのタイトルなど、検索に関わる基本の設定は含まれていますか |
| 公開作業 | 公開作業、SSL設定(やりとりを暗号化して安全にする設定) | 公開するまでの作業と設定は含まれていますか |
このほか、「コーディング」という項目もよく見かけます。コーディングとは、デザインを、実際にブラウザで見られるページの形にする作業のことです。
この表では、作業ごとの相場の金額は載せていません。先ほどお伝えしたとおり、インターネットで見かける相場には、大きな会社向けのサイトを前提にしたものもあるためです。まずは金額より、「入っているか、いないか」を確かめてみてください。

ラゾまる
「一式」は悪いことではありません。確かめたいのは、その中に何が入っているかです。

公開後に自分で更新できる範囲は、ホームページ更新、自分でできることと業者に頼むことで詳しく紹介しています。
③備考:追加・修正・支払いの条件
備考とは、見積書の下のほうにある、条件を書いた欄のことです。文字が小さく、つい読み飛ばしてしまうこともよくあります。ただ、ここに書かれていることを先に知っておけば、あとで困る場面はぐっと減らせます。

「別途」「含まない」の一文を探す
備考で探してほしいのは、「別途」「含まない」「別料金」といった言葉です。たとえば、撮影やロゴの制作、予約システム、今のサイトからのデータ移行などが、別料金になっていることがあります。
追加の費用が出やすいのは、主に次のような場面です。
- ページを増やしたいとき
- ページの構成が決まった後に、大きく作り変えたいとき
- 写真や文章がそろわず、撮影や文章作成を追加で頼むとき
- 公開日を早めてほしいなど、急ぎの対応を頼むとき
どれも、頼む側が悪いわけではありません。作業が増える分だけ、費用が変わるという仕組みです。備考に条件が書かれていなければ、「追加の費用が出るのは、どんなときですか」と聞いておきましょう。
修正は「回数」と「どこまでが修正か」で見る
修正の条件は、「回数」と「どこまでが修正か」の2つで見ます。たとえば「修正3回まで」と書かれていても、色や文字の直しだけなのか、レイアウトの作り直しまで含むのかで、意味が変わります。
修正の条件は、見積書ではなく、契約書だけに書かれていることもあります。契約の前に、見積書と契約書の両方に目を通しておくと安心です。
支払いのタイミングと方法
支払いのタイミングも、会社によって違います。着手時と納品時の2回に分ける形や、最初に全額を払う形、分割できる形などがあります。
あわせて、銀行振込やカードなど、支払い方法も見ておきましょう。途中でやめることになった場合の扱いが気になる方は、そこも聞いておくと安心です。
見積書に書かれていない「ずっとかかるお金」
見積書は、ホームページを作るための費用を書いたものです。そのため、公開後にかかり続けるお金は、書かれていないこともよくあります。主なものは、次の4つです。
- ドメイン:「〇〇.com」のような、ホームページの住所。年1,500〜3,500円ほどが一般的な目安
- サーバー:ホームページのデータを置いておく場所。月1,000〜1,500円ほどが一般的な目安
- 保守:公開後の更新や、バックアップなどの作業。必須か任意かは会社によって違う
- 有料の素材や外部サービス:有料の写真素材や、予約システムなどの月額料金

ドメインとサーバーの金額は、契約先やプランによって変わります。見積書に書かれていない場合は、「公開後に毎月かかる費用を、すべて教えてください」と聞いてみてください。保守の費用の中身は、ホームページの保守費用の内訳は?で紹介しています。
ドメインとサーバーを誰の名義で契約するかも、大切なポイントです。理由と確かめ方は、ホームページ制作会社の選び方の「ドメインとサーバーは誰の名義になるか」で取り上げています。
補助金を使う予定の方は、見積もりをもらう前に、商工会議所や商工会に相談しておきましょう。補助金によっては、見積書の書き方や、複数社の見積もりについての決まりがあるためです。相談先は、草加市・八潮市周辺でホームページ制作会社を探す方法で紹介しています。

ラゾまる
見積書に書かれていないお金こそ、質問して確かめる。答えは、メールなど文字で残してもらうと安心です。
比べるときは同じ表に並べ、分からなければ聞く
2〜3社から見積書をもらったら、いよいよ比べる段階です。とはいえ、項目の名前は会社ごとにバラバラで、そのままでは比べにくいものです。
2〜3社を並べる比較表
比べるときは、見積書を同じ表に書き直すと、違いが見えやすくなります。次の表を、ノートやスマホのメモに写して使ってみてください。
| 確かめること | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
| 合計(税込) | |||
| ページ数(ページの名前) | |||
| 文章 | |||
| 写真 | |||
| スマホ対応 | |||
| 自分で更新できる仕組み | |||
| 修正の条件 | |||
| 公開後に月々かかる費用 | |||
| 追加の費用が出る条件 |
書き込めずに空欄が残ったところが、質問するポイントです。
そのまま使える質問の例文
空欄を埋めるために、見積もりをくれた会社に聞いてみましょう。次の例文は、メールやLINEにそのまま貼って使えます。〇〇の部分を、ご自身の内容に書きかえてみてください。
お見積もりをありがとうございます。
〇〇(例:文章の作成、写真の用意)は、この金額に含まれていますか。
含まれていない場合は、追加の費用を教えていただけますか。
お見積もりの件で、1点確認させてください。
公開後に毎月・毎年かかる費用を、すべて教えていただけますか。
(例:ドメイン、サーバー、保守など)
「こんなことを聞いたら失礼かな」と迷うかもしれません。ですが、見積書について質問するのは、契約前のふつうの確認です。答えをメールなど文字でもらっておけば、あとで見返すこともできます。

ちなみにLazoricoでは
最後に、この記事を書いているLazoricoの見積書についてもお伝えします。ここまでの3か所に沿って、まとめました。
- 合計欄:税抜と税込の両方と、発行日・有効期限を書いています。
- 明細:プランの料金に含まれる作業と、別料金になる作業を一覧で書いています。設計、文章の作成、スマホ対応、基本的な検索対策の設定、公開前の修正、公開後3か月の不具合対応は、料金に含まれます。
- 備考:公開前の修正は、ページ内の文章や写真の差し替え、レイアウトの一部の調整であれば、柔軟に対応しています。一方で、ページの追加や、最初に決めた構成そのものを変える修正は、追加のお見積もりになります。撮影も別料金です。追加が必要になったときは、作業の前にお見積もりを出し、ご了承をいただいてから進めます。お支払いは着手時と納品時の2回で、銀行振込です。
- 書かれていないお金:ドメインとサーバーは、お客様ご自身の名義で別途ご契約いただきます。保守・運用は任意で、月額5,000円(税抜)からです。
料金の目安は、サービス・料金ページにまとめています。見積書の見方が分からないときは、その相談だけでも大丈夫です。
見積書セルフチェック
手元の見積書で、次の項目を確かめてみてください。まずは、合計欄の3項目です。
- 税込の金額で、予算と比べた
- 初期費用のほかに、月額・年額の費用があるか分かる
- 有効期限を確かめた
次に、明細の2項目です。
- ページの数と名前が分かる
- 表の8つの作業が、含まれるか含まれないか分かる
続いて、備考の2項目です。
- 「別途」「含まない」と書かれた作業が分かる
- 修正の回数と範囲、支払いの条件が分かる
最後に、書かれていないお金の1項目です。
- 公開後にかかり続ける費用を、質問して確かめた
チェックがつかなかった項目は、質問するポイントです。1つずつ確かめていけば大丈夫です。
まとめ
この記事のポイントを振り返ります。
この記事のポイント
- 見積書は金額より先に、合計欄・明細・備考の3か所を順番に見る
- 「一式」は悪いことではなく、確かめたいのは中に何が入っているか
- 備考の「別途」「含まない」を先に読めば、追加の費用で慌てにくくなる
- 見積書に書かれていない公開後のお金は、質問して文字で残してもらう
次の一歩として、手元の見積書に①〜③の番号を書き込んでみてください。分からないところが見つかったら、例文を使って、見積もりをくれた会社に聞いてみましょう。
ホームページ作り全体の流れを知りたい方は、次の記事で順番に解説しています。
草加市周辺でホームページを考えている方は、Lazoricoにもお気軽にご相談ください。ご相談とお見積もりは無料です。LINE・お問い合わせフォーム・お電話の中から、話しやすい方法を選んでみてください。

