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Web集客の基礎知識

Web集客、何から始める?|小さな会社・お店が検索・Googleマップ・AI検索で見つけてもらう基本

Web集客、何から始める?検索・Googleマップ・AI検索の3つが、ホームページとGoogleビジネスプロフィールの情報に集まる様子を表したイラスト

ホームページを作り終えて「次は集客だ」と調べ始めると、SEO、MEO、SNS、広告、そして最近ではAI検索対策まで、次々に言葉が出てきます。調べるほど選択肢が増えて、かえって手が止まってしまう。そんな状態に、心当たりはないでしょうか。

この記事は、ホームページ制作の流れをまとめたホームページ制作、何から始める?の続きです。「作る」ところから一歩進んで、お客さんに「見つけてもらう」ところを扱います。

先にお伝えすると、小さな会社やお店がまずやることは、意外とシンプルです。お客さんの探し方は、検索、Googleマップ、AI検索の3つに分けられます。けれども、どれも「ホームページとGoogleビジネスプロフィールに書かれた、お店の正しい情報」を手がかりにしています。3つの対策を、別々に覚える必要はありません。専門用語は、出てきたところで短く説明します。

Web集客、何から始めればいい?

結論から言います。まず取りかかりたいのは、ホームページとGoogleビジネスプロフィールを整えて、2つの情報を同じ内容にそろえることです。

ラゾまる

お金をかけずに、効果が積み上がるところから始める。それが、ホームページとGoogleビジネスプロフィールの情報をそろえることです。

SNSや広告を否定しているわけではありません。どちらも役に立つ場面があります。ただ、順番としては、土台を先に整えたほうが、あとから何をしても生かしやすくなります。

遠回りしやすい始め方

次のような始め方は、遠回りになりやすいところがあります。

  • いきなり広告を出す:早く動ける一方で、止めると表示も止まります。土台が整っていないと、見に来てくれた人に情報が伝わりにくいこともあります。
  • SNSだけを頑張る:更新が続かなくなると、お店の情報が見つかりにくくなることがあります。
  • 業者にまとめて任せる:何をしてもらっているのか分からないまま、続いてしまうことがあります。

どれも悪い選択ではありません。ただ、先に土台を整えておくと、あとで選ぶときの判断がしやすくなります。

お客さんはどこで探している?検索・Googleマップ・AI検索

お客さんがお店を探す方法は、いまは大きく3つあります。この節の内容は、2026年10月時点のものです。

まず、探し方の変化を数字で確かめます。サイバーエージェントの調査(2026年8月、全国15〜69歳の男女9,278人)では、AIモードを含む生成AIを検索に使っている人は52.3%でした。調査を始めた2025年5月は21.3%ですので、約1年3か月で大きく増えています。一方で、検索エンジンを使っている人も86.9%います。検索エンジンが使われなくなったのではなく、いまは両方が使われている、と読むのが自然です。

スマートフォンを片手で持ち、お店や会社を探している手元の様子

検索(ホームページが見られる)

「草加市 リフォーム」のように、地域名と業種を入れて探す場面です。結果には、お店や会社のホームページが並びます。ここでの工夫は「SEO(検索エンジン最適化)」と呼ばれ、ホームページが検索で見つけてもらいやすくなるよう整えることです。

Googleマップ(Googleビジネスプロフィールが見られる)

「草加 ランチ」のように、場所を意識して探す場面です。地図の上に、お店の名前、場所、営業時間、口コミなどが表示されます。この表示をお店が自分で管理するための無料のサービスが「Googleビジネスプロフィール」です。マップでの工夫は「MEO(マップエンジン最適化)」と呼ばれます。

AI検索(ChatGPT・GoogleのAIモードなど)

ChatGPTに「草加市でおすすめの美容室は?」と質問したり、GoogleのAIモード(Google検索の中で、AIが質問に答えてくれる機能)に同じように尋ねたりする場面です。AIが複数の情報をもとに、答えをまとめて表示してくれます。この分野の工夫は「AI検索対策」や「LLMO」などと呼ばれることがあります。

3つは別々の対策ではない|AIもマップも同じ情報を手がかりにしている

2つの情報源が、3つの探し方を支えている

ここが、この記事でお伝えしたい中心です。検索、マップ、AI検索は別々のもののように見えますが、手がかりにしている情報をたどると、大きく重なっていると考えられます。ホームページとGoogleビジネスプロフィールという2つの情報源から、検索・マップ・AI検索の3つに、矢印が伸びているイメージです。

検索はホームページ、マップはGoogleビジネスプロフィールを手がかりにし、AI検索は両方を参照することが多いと示した図

ラゾまる

検索はホームページを、マップはGoogleビジネスプロフィールを手がかりにしています。AI検索も、この2つに書かれた情報を参照することが多いと考えられます。

ただし、AIの仕組みはすべてが公開されているわけではありません。「すべての場合にそうなる」とは言い切れない点は、覚えておいてください。

そう言える3つの根拠

根拠を3つ、出典つきでご紹介します。内容は2026年10月時点のものです。

1つ目:GMO TECHの調査

GMO TECHが2026年8月に公開した調査です。GoogleのAIモードで、日本語の地域のお店探しの質問を21業種にわたって調べたところ、約7割の回答で「Google店舗カード」の参照が確認されました(2026年5〜7月、延べ約44万回答)。Google店舗カードとは、Google検索やマップに表示される、店舗の情報をまとめた枠のことです。

ただし、これはGoogleのAIモードの調査で、ChatGPTなどほかのAIにそのまま当てはまるわけではありません。調べたのはMEOのサービスも扱う会社で、調査自身も、すべての回答に同じ傾向が当てはまるとは限らないと断っています。数字は、傾向として受け取ってください。

2つ目:Googleの公式の案内

Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるために、追加の要件や特別な最適化は必要ないと説明しています(Google検索セントラル)。基本のSEOは引き続き大切だとしたうえで、ビジネスプロフィールなどのお店の情報を最新にしておくことも、基本のひとつに挙げています。

3つ目:マップの順位の決まり方

Googleは、マップなどのローカル検索の結果は、主に「関連性」「距離」「知名度」をもとに表示されると説明しています(Googleビジネスプロフィール ヘルプ)。関連性は、検索した言葉とプロフィールの内容がどれだけ合っているか。距離は、検索した人からお店までの近さ。知名度は、お店がどれくらい知られているかで、口コミの数や評価も関わるとされています。また、Googleはランキングを上げるための依頼や金銭の受け取りには応じていない、とも書いています。お店の情報が充実していて正確なほど表示されやすくなる、という説明もあります。

3つの根拠に共通するのは、「正確で、そろった情報が土台になる」という点です。

「AI検索対策」の裏技に気をつける

「AI検索対策」という言葉をよく目にしますが、Googleの考え方を知っておくと判断しやすくなります。2026年10月時点の内容です。

Googleは2026年5月に、AI機能に向けたウェブサイトの公式の指針を公開しました(2026年9月に更新)。AI向けに文章を書き換えること、文章を不自然に細かく分けること、「llms.txt」のような専用のファイル(AI向けに用意する、サイトの説明用テキストファイル)を作ることは、Google検索では必要ないとされています。

ただし、これはGoogle検索のAI機能の話です。ChatGPTなど、ほかのAIには別の仕組みがあります。OpenAIはChatGPTの検索で上位に表示される方法を保証するものはないと説明している、とAdverTimesは伝えています。

ラゾまる

特別な対策を売り込まれたときは、契約の前に、まずGoogleの公式情報と見比べてみてください。

何から始める?小さな会社・お店の5つのステップ

上から順に進めれば大丈夫です。全体の流れをつかむことを目的に、細かな手順は省いています。

Googleビジネスプロフィールを整えるところから、月に1回数字を見るところまでの5つのステップを並べた図

① Googleビジネスプロフィールを整える

Googleビジネスプロフィールは、マップと検索でのお店の見え方を、無料で管理できるサービスです。お客様と対面でやり取りするお店や、お客様のところへ出向く仕事が対象で、オンラインだけの事業は対象外です。

最初に「オーナー確認」を行います。「このお店の持ち主は自分です」とGoogleに証明する手続きです。方法には、電話、テキストメッセージ、メール、ビデオ通話、ハガキなどがありますが、業種や地域によって使える方法が変わり、Googleが自動で決めるため自分では選べません。ハガキの場合は、コードが届くまで(通常14日以内)、ビジネス名・住所・業種を編集しないでください。編集すると、届いたコードが使えなくなります。

確認が終わったら、業種、営業時間、写真などを、できるだけ埋めていきます。

② ホームページの情報とそろえる

店名、住所、電話番号、営業時間、定休日、対応エリア。この6つを、ホームページとプロフィールで同じ表記にそろえます。番地の書き方や、ビル名の有無といった小さな違いも、探す側にとっては迷いのもとになります。

ホームページがまだない場合は、①を先に進めて大丈夫です。ホームページができたあとに、この②でそろえてください。

③ 検索に出ているか確かめる

自分のお店の名前で検索してみます。「店名 草加」のように地域名を足してもかまいません。出てくるか、表示内容に間違いがないかを見ます。

もう一歩進めるなら「Search Console(サーチコンソール)」です。Googleが無料で提供している、自分のホームページが検索でどう見られているかを確かめるツールで、ページがGoogleに登録されているかを確認できます。

④ 口コミと投稿を続ける

口コミには、できるだけ返信します。Googleのヘルプにも、返信することでお客さんの意見を大切にしている姿勢が伝わり、好意的な口コミや役に立つ返信はお店の注目度を高めるのに役立つ、と書かれています。

プロフィールの「投稿」は、お知らせやメニュー、施工の紹介などを、月に数回で十分です。毎日やろうとして続かなくなるより、無理なく続けられる頻度を選んでください。

⑤ 月に1回、数字を見る

プロフィールの「パフォーマンス」とSearch Consoleを、月に1回だけ見ます。見るのは「何回表示されたか」と「何回クリックされたか」の2つです。

机の上のノートパソコンで、月に1回の数字の確認をしている様子

たとえば(あくまで例です)、ある月に検索結果に300回表示されて、クリックは3回だけだったとします。100回表示されて1回しかクリックされていない計算です。検索結果に出るタイトルや説明文が、探している人の知りたいことと合っていないのかもしれません。見直すきっかけになります。

業種によって、力を入れるところが変わる

GMO TECHの調査では、GoogleのAIモードの回答で引用された情報のうち、Google上の店舗・施設情報が占める割合が業種によって大きく違いました。2026年7月4日時点で、最も高い居酒屋が87.5%、最も低いフィットネスが9.8%です。この数字も、GoogleのAIモードで日本語の地域検索をしたときの調査で、ほかのAIには当てはまるとは限りません。なお、工務店・リフォーム店には個別の数字が出ていないため、ここでは言い切れません。

業種ごとの考え方は、飲食店なら飲食店のホームページ集客、美容室・サロンなら美容室・サロンのホームページで集客するコツ、工務店・リフォーム店なら工務店・リフォーム店のホームページ集客で紹介しています。

SNSや広告はどう考える?

SNSは、主に「選んでもらう」段階で力を発揮します。お店の雰囲気や人柄、日々の様子を知ってもらうことで、「ここにしよう」という決め手になりやすいからです。広告は、早くお客さんに届けられる一方で、止めると表示も止まります。

どちらも、見た人が最初に確かめに行くのは、ホームページやGoogleビジネスプロフィールです。そこに正確な情報がそろっているほど、SNSや広告は生かしやすくなります。SNSの位置づけは、ホームページとSNS、どちらを優先すべき?で詳しく考えています。

自分でできること、プロに頼むこと

基本は、自分でできます。ステップ①のプロフィールの登録と整備、④の口コミへの返信と投稿、⑤の数字を見ることは、本業の合間に少しずつ進められます。

プロに相談したほうが早いのは、次のような場面です。

  • プロフィールが重複している、すでにほかの人がオーナー確認を済ませている、オーナー確認がうまく通らない
  • ホームページの表記や住所を直したいのに、管理画面に入れない、誰が管理しているか分からない。Search Consoleの設定で止まってしまった
  • 低評価や、事実と違う口コミにどう返信すればよいか迷う。数字は見たけれど、何を直せばよいか分からない

ホームページの更新の線引きは、ホームページ更新、自分でできることと業者に頼むことで整理しています。

MEOなどの営業を受けたときは、契約の前に、何をしてくれるのかと料金の内訳を確かめてください。分からない点は、その場で返事をしなくて大丈夫です。進め方に迷ったときは、お気軽にご相談ください。ご相談は無料です。

よくある疑問Q&A

A

Googleは、マップと検索でのお店の見え方を無料で管理できると説明しています。登録や管理に料金はかかりません。ただし、広告を出す場合や、運用を業者に頼む場合は、別に費用がかかります。

A

状況によります。マップだけでも、場所や営業時間、口コミは伝えられます。一方で、メニューや料金、お店の考え方、実績など、詳しい情報を伝える場所は、プロフィールだけでは限られます。検索やAIも、ホームページの情報を手がかりにします。必要かどうかは、個人事業主にホームページは必要か?3つの診断ポイントが参考になります。

A

2026年10月時点で、Google検索のAI機能(AIによる概要・AIモード)については、Googleが特別な最適化は必要ないと説明しています。まずは、プロフィールとホームページの情報を正確にそろえ、検索に登録されている状態を保つことが基本です。ChatGPTなど、ほかのAIは公式に示されている情報が限られているため、はっきりしたことは言えません。

A

状況によるため、期間は言い切れません。地域や業種、周りのお店の状況でも変わります。Googleも、基本を満たしたからといって、ページの登録や表示が保証されるわけではないと説明しています。 なお、オーナー確認の審査には5営業日ほどかかることがあり、ハガキなら通常14日以内にコードが届きます。これは手続きにかかる時間で、効果が出るまでの期間とは別です。月に1回、数字を見ながら、少しずつ確かめていくのが現実的です。

まとめ|探される場所は3つ、整える情報は同じ

この記事のポイントは、次の3つです。

この記事のポイント

  • お客さんの探し方は、検索・Googleマップ・AI検索の3つ。どれも、ホームページとGoogleビジネスプロフィールの正しい情報が手がかりになる
  • 始める順番は、①プロフィールを整える → ②ホームページとそろえる → ③検索に出ているか確かめる → ④口コミと投稿を続ける → ⑤月に1回、数字を見る
  • AI検索対策の特別な裏技は、Google検索では必要ないとされている。売り込みを受けたときは、契約の前に公式情報と見比べる

「作る」と「集める」は、つながっています。冒頭のホームページ制作の記事とあわせて、お店の情報を整えていきましょう。

今日できることは、1つだけで十分です。ご自分のお店の名前をGoogleマップで検索して、表示されている住所・電話番号・営業時間を、ホームページと見比べてみてください。違いが見つかれば、それが最初の一歩になります。

参考にした調査・資料

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