ホームページとSNS、どちらを優先すべき?3つの質問でわかる自己診断
「SNSは無料だし、まずはSNSからで十分では?」と迷っている方は多いと思います。ホームページはお金がかかるので、できれば後回しにしたいですよね。
ネットで調べても、「両方大事」で終わる記事がよく見つかります。制作会社の記事では「ホームページが先」と、同じ答えになりがちです。自分の場合はどうなのか、かえって迷ってしまった方もいるかもしれません。
大丈夫です。1つずつやれば難しくありません。この記事では、3つの質問に答えるだけで優先順位がわかるようにしました。
制作会社が書いた記事ですが、SNSから始めてよいケースも正直にお伝えします。結論だけ知りたい方は、最初の章と「自己診断」の章だけ読んでも大丈夫です。
先に結論:答えは「3つの質問」で決まる
ホームページとSNSのどちらを優先するかは、次の3つの質問で決まります。答えによって、あなたは3つのタイプのどれかに分かれます。
- 質問①:お客さんは「検索して」来る?「見かけて」来る?「紹介で」来る?
- 質問②:お客さんは依頼前にどれだけ「確かめたい」?
- 質問③:あなたに「発信を続ける時間」はある?
3つの質問で、あなたのタイプがわかる
診断の流れは次のとおりです。上から順に当てはめてみてください。

- 質問①で「紹介で来る」と答えた方は、タイプCです。
- それ以外の方は、次のどれか1つでも当てはまればタイプAです。
- 質問①が「検索して来る」
- 質問②が「しっかり確かめたい」
- 質問③が「時間があまりない」
- どれにも当てはまらなければ、タイプBです。

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タイプAの方は、ホームページから整えてみてください。
タイプBの方は、SNSから始めても大丈夫です。
タイプCの方は、今のやり方を続けながら、様子を見ていきましょう。
それぞれの質問の意味は、あとの章でくわしく説明します。今は全部理解しなくて大丈夫です。
迷ったら「5つの情報」だけの受け皿を先に

どのタイプか迷う方は、最低限のホームページを先に用意するのがおすすめです。ここでいう最低限とは、ページ数ではなく、次の5つの情報がそろっている状態です。
- 何をしている人・お店か
- 料金の目安
- 実績や事例(写真)
- 場所・対応エリア・営業時間
- 問い合わせの方法
この5つがあれば、SNSやチラシで興味を持った人が安心して連絡できます。興味を持った人を受け止める器なので、この記事では「受け皿」と呼びます。

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迷ったら、まずは5つの情報だけの「受け皿」を用意してみてください。
ホームページとSNSは「得意な仕事」が違う
SNSとは、インターネット上で人とつながり、投稿を見せ合うサービスのことです。SNS=写真や文章を発信し、見た人とやり取りするものです。たとえばInstagram、LINE公式アカウント、Xなどがあります。
ホームページとSNSの違いは、判断に関係する3つの点に絞りました。表にまとめると、次のようになります。
| SNS | ホームページ | |
|---|---|---|
| 見つけ方 | 投稿を偶然見かけてもらう | 検索して探しに来てもらう |
| 確かめやすさ | 情報が流れて探しにくい | 料金や実績をまとめて見せられる |
| 続ける手間 | 投稿を続ける必要がある | 一度整えれば更新が少なくても役割を果たしやすい |
SNSは「偶然見かけてもらう」ための道具

SNSの強みは、まだあなたを知らない人に投稿を届けられることです。写真や日々の様子から、お店や人柄の雰囲気も伝わります。
SNSは、街角で配るチラシに近い存在です。目に留まりやすい一方で、投稿は時間がたつと流れていきます。料金やサービス内容を探してもらうには、あまり向いていません。
帝国データバンクは2023年の調査で、SNSを使う企業に目的を聞いています。最も多かったのは「会社の認知度・知名度の向上」で、67.6%でした。「営業・受注活動」と答えた企業は、26.4%にとどまっています。
SNSは主に「知ってもらう」ために使われている、ということです。注文や依頼を受ける窓口は、別に用意しておくと安心です。
ホームページは「探しに来た人に確かめてもらう」ための道具
ホームページの強みは、探しに来た人に情報をまとめて見せられることです。「地域名+サービス名」で検索した人に、見つけてもらえる可能性もあります。
料金や実績、場所、問い合わせ方法を1か所に置けるのも特徴です。依頼を迷っている人が、不安を解消してから連絡できます。
SNSで知った人も、あとで検索して確かめることがあります。博報堂は2021年に、若い世代の検索行動についての分析を公開しました。SNSで見かけた情報をきっかけに、検索サイトで調べ直す様子が紹介されています。
SNSで興味を持った人が次に見に行く場所としても、ホームページは役に立ちます。検索して何も出てこないと、そこで検討が止まってしまうこともあります。
「無料のSNS」にも見えないコストがある
SNSは無料で始められますが、手間まで無料なわけではありません。投稿のネタ探しや写真撮影、コメントへの返信には時間がかかります。
同じ帝国データバンクの調査では、InstagramやYouTubeの活用割合も比べています。どちらも大企業が中小企業を大きく上回っていました。画像や動画を作る人手や費用の差が、背景にあると考えられています。
また、SNSの投稿がどう表示されるかを、自分で決めることはできません。仕様の変更で、投稿が以前より見られにくくなることも起こりえます。
投稿が続かなくなり、アカウントが止まってしまうこともよくあります。その場合は無理に再開せず、プロフィールに連絡先と料金の目安を残しましょう。止まったSNSでも、見に来た人が連絡できる状態なら役割は果たせます。
優先順位を決める3つの質問

ここからは、診断に使う3つの質問を1つずつ見ていきます。答えに迷ったら、最近のお客さんを何人か思い浮かべてみてください。
質問①お客さんは「検索して」来る?「見かけて」来る?「紹介で」来る?
最初の質問は、お客さんがあなたを見つけるきっかけです。大きく分けて、次の3つのパターンがあります。
- 検索して来る:困ったときに調べられる業種(工務店、修理、税理士などの士業)
- 見かけて来る:見た目で興味を持たれる業種(カフェ、雑貨、ハンドメイドなど)
- 紹介で来る:口コミや常連さんで予約が埋まっている
「検索して来る」ならホームページ寄り、「見かけて来る」ならSNS寄りです。「紹介で来る」なら、今はどちらも急がなくてよいタイプです。
答えが1つに決まらないこともよくあります。その場合は、新しいお客さんが最初にどこで知ったかで選んでみてください。
アイ・モバイルは2025年の調査で、ホームページがない中小企業に理由を聞いています。最も多かったのは「固定の顧客・取引先しかいない」で、23%でした。なお、この調査はホームページ作成サービスを提供する会社によるものです。
紹介で十分に回っているなら、無理に集客の場所を増やす必要はありません。今の状況に合った、立派な判断です。
質問②お客さんは依頼前にどれだけ「確かめたい」?
2つ目の質問は、お客さんが依頼する前にどれだけ慎重になるかです。単価が高い依頼や、失敗したくない依頼ほど、お客さんはよく調べます。
たとえばリフォームや税金の相談は、何社か比べてから決める方が多いでしょう。料金の目安や実績、どんな人がやっているかを確かめたいからです。こうした業種では、ホームページがあると比べる材料を渡しやすくなります。
取引先や、働きたい人から確認されることもあります。事業の中身を確かめる場所としても、ホームページは使われます。
反対に、ランチやちょっとした買い物は、気軽に決めることが多いはずです。その場合は、SNSの写真だけで判断してもらえることもあります。
質問③あなたに「発信を続ける時間」はある?
3つ目の質問は、あなた自身の時間です。SNSは、投稿を続けることで少しずつ見てもらえるようになります。
週に何回なら投稿できるか、現実的に考えてみてください。忙しい時期でも続けられそうなら、SNSから始める選択肢があります。
続ける自信がないなら、ホームページを先にするほうが向いています。5つの情報を一度整えておけば、更新が少なくても役割を果たしやすいからです。
とりあえず「続けられる量で選ぶ」とだけ覚えておいてください。無理のない量から始めたほうが、長く続けやすくなります。
自己診断|あなたはどのタイプ?
3つの質問の答えから、あなたのタイプを確かめてみましょう。最初の章の流れのとおり、タイプは3つに分かれます。
タイプA:ホームページを先に作ったほうがいい人
次のどれか1つでも当てはまる方は、タイプAです。
- お客さんは検索して来る(質問①)
- 依頼前にしっかり確かめたいお客さんが多い(質問②)
- 発信を続ける時間があまりない(質問③)
工務店や士業、会社どうしの取引が中心の事業は、このタイプになりやすいです。リフォームや修理のように、困ったときに探される仕事も当てはまります。
まずは、5つの情報をそろえたホームページを用意しましょう。SNSは余裕が出てから、1つだけ足せば十分です。
タイプB:SNSから始めてもいい人
次の3つがすべて当てはまる方は、SNSから始めても大丈夫です。
- お客さんは見かけて来る(質問①)
- 気軽に依頼を決めるお客さんが多い(質問②)
- 発信を続ける時間がある(質問③)
美容室や飲食店、雑貨やハンドメイドの販売などが当てはまりやすいです。見た目で選ばれる業種なら、SNSから始めるのも自然な判断です。
ただし、SNSのプロフィールには料金の目安と連絡先を載せておきましょう。SNSの中に、小さな受け皿を作っておくイメージです。
次のようなサインが出てきたら、ホームページの作りどきです。
- DM(個別のメッセージ)で、料金・場所・営業時間を何度も聞かれる
- お客さんから「ホームページはありますか?」と聞かれた
- 投稿が増えて、過去のメニューや作品を見つけてもらいにくい
- 店名で検索すると、口コミサイトなど他の人が書いた情報ばかり出てくる
- SNSを見ない層からの依頼も増やしたくなった
1つでも当てはまったら、5つの情報からホームページを作ってみてください。SNSで育てた写真や説明文は、そのまま使えます。
タイプC:今はどちらも急がなくていい人
質問①で「紹介で来る」と答えた方は、タイプCです。口コミや常連さんで予約が埋まっているなら、今の集客で十分に回っています。
その場合も、Googleビジネスプロフィールだけは整えておくと安心です。紹介された人が、場所や営業時間を調べることがあるからです。
Googleビジネスプロフィールとは、検索や地図に店の情報を出せる無料の仕組みのことです。Googleビジネスプロフィール=営業時間や場所を検索結果に表示するものです。たとえば「近くの美容室」と調べたとき、地図と一緒に出てくるお店の情報です。
営業時間と場所、電話番号だけでも登録しておくと、紹介された人が迷わず来られます。厳密にはSNSではありませんが、どのタイプでも役に立ちます。
両方やるなら「ホームページが軸、SNSは1つだけ」
タイプAでもBでも、いずれは両方を使う方が多いと思います。そのときは、ホームページを軸にして、SNSは1つに絞るのがおすすめです。
SNSからホームページへ、お客さんをつなぐ

SNSのプロフィールには、ホームページへのリンクを載せておきましょう。投稿で興味を持った人が、料金や場所をすぐに確かめられます。
反対に、ホームページにはSNSへのリンクを置いておきます。最新の様子や雰囲気はSNSで見てもらう、という分担です。

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SNSは入口、ホームページは受け皿と考えると分かりやすいです。
役割を分けておくと、SNSに料金表を何度も載せる手間も減らせます。料金の情報が古いまま残りにくいのも、うれしい点です。
SNSは「お客さんがいる場所」で1つ選ぶ
SNSを複数同時に始めると、どれも中途半端になることがよくあります。その場合は、反応がいちばんあるものだけ残し、ほかは休んでみてください。
選ぶときの基準は、お客さんがいる場所と、自分が続けやすい形式の2つです。業種ごとの目安は次のとおりです。
- 見た目で選ばれる業種(美容室・飲食店・雑貨など):Instagram
- 常連さんへのお知らせや予約のやり取りが中心:LINE公式アカウント
- 地域で「近くの◯◯」と探されるお店:Googleビジネスプロフィール
- 工務店・士業・会社どうしの取引が中心:無理にSNSを始めなくてもよい
帝国データバンクの調査でも、SNSを使う企業の割合は業種で大きく違いました。全体では40.8%ですが、小売や飲食店など個人向けの業種では74.6%です。自分の業種に合わないと感じたら、無理に始めなくても大丈夫です。
まとめ:自分のタイプに合った「最初の一歩」を
この記事のポイントを振り返ります。
この記事のポイント
- 優先順位は、3つの質問で決まる
- ①お客さんはどうやってあなたを見つけるか
- ②依頼前にどれだけ確かめたいか
- ③発信を続ける時間があるか
- タイプAはホームページが先、タイプBはSNSが先、タイプCは今は急がなくていい
- 迷ったら、5つの情報だけの「受け皿」を先に用意する
- 両方やるなら、ホームページを軸にしてSNSは1つだけ
次の一歩は、タイプごとに1つだけで大丈夫です。自分のタイプのものを、今週中に試してみてください。
- タイプA:5つの情報を、紙やメモアプリに書き出してみる
- タイプB:SNSのプロフィールに、料金の目安と連絡先を載せる
- タイプC:Googleビジネスプロフィールに、営業時間と場所を登録する
タイプAの方は、次に「ホームページが本当に必要か」を確かめる段階です。そのあとは、自分で作るか制作会社に頼むかを考えていきます。
ホームページ作りの全体の流れは、「ホームページ制作、何から始める?」の記事でまとめています。どこから手をつけるか迷ったら、あわせて読んでみてください。

「自分のタイプがはっきりしない」という方もいると思います。「5つの情報をどう書けばいいか分からない」という方も多いです。
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